WLシリーズも数が多くなってくると、あまり完成品を見たことが無いマイナーなキットがいくつかでてきます。 時代的に浮いているという点では、フジミのアーク・ロイアルとイーグルもなかなかマイナーです。 これは噂ですが、当初フジミは大戦中のアーク・ロイアルを商品化する予定でしたが、 戦後のアーク・ロイアルの方が同型艦があってよいということで、戦後のアーク・ロイアルが選択されたという話を聞いたことがあります(真偽のほどは確かではありませんが)。 結果としてWLシリーズの中では当時異色だった大戦後の艦の登場となってしまいました。 私としては大戦中のアーク・ロイアルの方をだして欲しかったですが。 まあイラストリアス級もアーク・ロイアル級もイギリス空母なので、結局イギリス空母はマイナーということになるのでしょうか。

ただイラストリアス級の「完成品見たことある度」が少ないのは、 イギリス空母だからということだけでなく第四刊で述べたようにキットのできが「すごい」という点も原因だと思います。 アオシマの雲龍と葛城もキットのできという点では匹敵するものがあると思いますが、 これらの艦は日本艦なのでけっこう完成品は見ます(特にPITROADのキットが出る前は)。 イラストリアス級の場合、キットのできとイギリス空母という二つの要素の相乗効果によってマイナー度が強まっている気がします。

作例のイラストリアスですが、第四刊でヴィクトリアスを徹底工作した今となっては何もコメントありません。 当時は兵装類やライフボートを他キットから流用したり、エッチングパーツを使用するなどして一生懸命作りましたが、 今から見ると色々と不満足な作品です。第一刊発行後に側面の装甲版を追加するなど若干改装しました。 改装後の姿はこちらです。