編集部から完成品が返却されたのはかなり前のことですが、 ホームページの更新をサボっていました。 キットの製作方法や実艦に関する情報はモデルアート艦船模型スペシャルNo.54(2015年8月)の方で語りつくしていますのでそちらをご参照ください。 ここでは以前私が製作したWhite Ensign Modelsのキットとの比較をご紹介したいと思います。 ただ、White Ensign Modelsの完成品はかなり手を加えたものなので、純粋なキット比較にはなりません。 結論としてはFlyhawkの方がはるかに優れているということなのですが、 White Ensign Modelsのダイドー級のキットはかなり古いものなので、いたしかたないといったところでしょうか。 下記の比較した写真を見るとあまり変わりがない印象を受けるかもしれませんが、 それはWhite Ensign Modelsの完成品がかなり作りこまれたものだからと思ってください。 ところで、ナイアドのキットですが梱包にもかなり工夫がされています。 部品が破損しないための工夫もされているのですが箱を折りたたむと飾り台として使えるようになっています。 右の写真は飾り台に完成品をセットしたところを撮影したものです。 なかなかいいかんじですね。

• 真横から見たシルエットの比較です。上がWhite Ensign Modelsのキットで下がFlyhawkのキットです。 White Ensign Modelsのキットで第一煙突と第二煙突の傾きが微妙に異なっているのは私のミスです。 作っている時は気付かなかったのですが、写真に撮影された完成品を見て初めて気付きました。 真横のシルエットは両者ともあまり変わらないようです。

  

• 真上からみた比較です。上がWhite Ensign Modelsのキットで下がFlyhawkのキットです。イギリスの巡洋艦の艦首はけっこうずんぐりとした形状でFkyhawkのキットはそれをよく表現できているのですが、 White Ensign Modelsのキットは鋭角すぎます。これは同社の他のキット(ペネロッピー(アリスーザ級)など)にも同じことが言えます。 また、White Ensign ModelsのキットはFlyhawkのキットよりひとまわり小さく見えますが、 White Ensign Modelsのキットは全長が実際より約7mmほど短いです。

  

• 艦橋の比較です。上がWhite Ensign Modelsのキットで下がFlyhawkのキットです。 側面の四角い穴の有無は個艦の相違のようです。 艦橋上の羅針儀や双眼鏡などの細かいパーツは、 White Ensign Modelsのキットには付属していませんでした。 White Ensign Modelsの完成品では私が自作したものを取り付けました。 一方、Flyhawkの完成品はキットに付属していたパーツを使用しています。

  

• 煙突や中央部の比較です。上がWhite Ensign Modelsのキットで下がFlyhawkのキットです。 Flyhawkのキットの方が煙突側面のモールドもあっていいですね。

  

• 後部艦橋の比較です。上がWhite Ensign Modelsのキットで下がFlyhawkのキットです。 両者ともあまり変わりが無いように見えますが、これもWhite Ensign Modelsのキットを徹底工作した結果と受け取ってください。

  

• 最後に、ダイドー級防空巡洋艦とC級軽巡改造の防空巡洋艦を並べてみました。 C級軽巡改造の防空巡洋艦の武装がかなり貧弱だったことが分かります。